現金・CBDC・暗号資産
デジタル化が進めば、管理の粒度はどんどん細かくなる。既に、プラスチックマネーは現金の利便性を凌駕していて、CBDC時代の到来は避けられないだろう。しかし、暗号資産は未熟ながらもさらに先に行っている。一時的な制裁で分断されたとしてもグローバル化は止まらない。今後20年程度で個人のメイン取引基盤は暗号資産に移っていくだろう。20年前はちょうど紙幣・貨幣としてのユーロが産声を上げた頃なのだ。なかなか動かないように見えて意外と社会システムの変化は早い。
昨日暗号資産はじめましたを書いた。
Ethereumの世界に入ってみたら、気付きは多かった。冒頭の画像は、Etherscanというブロックチェーンの台帳を見ることができるサイトで、自分のアカウントの一つの取引履歴を見たものだ。取引履歴はどのアカウント(アドレス)でもアドレスがわかっていれば見ることができるようになっている。匿名性は保証されるが、トレーサビリティは保証されているのが印象的だ。
暗号資産をはじめた理由は、とにかくDNS名に相当するENS名を一つ所有しておこうと思ったのだ。Ethereumの世界は0x55B54072c35b4B75c02b1E054558B0768dc53d93といったアドレスが取引の主体となる。ENSを利用すれば、それがtakayuki-hagihara.ethで大丈夫になる。デジタルの世界だから、アドレスを間違いなく送ることはできるが、takayuki-hagihara.ethのような人間が理解できる名前を与えることには意味がある。