Season's Greetings

季節のお知らせをお送りします。

今年は、1年前の写真を利用しました。今年の11月のエストニアは、昨年と違ってショッピングセンターでマスクをする人も僅かで、観光客もかなり増えていました。アドベントの前に出国してしまったので、クリスマスマーケットを見られなかったのは残念です。

カードを作成した後にエストニアのニュースサイトERRでClosing of border crossing would see Narva face several challengesという記事が出ました。カードの写真に移っている橋の自動車の行き来がしばらく止まることが報道されています。ナルバの地元経済には大きな痛手でしょうし、街の雰囲気も変わるでしょう。改めて独立を保つということの意味を考えることになっているのだろうと想像します。

街なかでは、自由広場のビルにウクライナとエストニアの国旗が並べられ、その地下の駐車場にはシェルターマークが貼られています。核シェルターではなく空爆シェルターのようですが、いざという時の備えを身近に感じます。

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思い返すと、2015年の11月はテロ後の人の歩いていないパリを訪れたこととか、2019年にはミンスクを訪問できたことなどが記憶として蘇ってきます。すぐ目の前に見えることだけを見て刹那的に生きるのでなく、何をやれば安心してどこにでも行けて、どこにいても差別されること無く生きていけるような世界が迎えられるのだろうかと考えます。それぞれの街にはそれぞれの歴史や抱えている問題があり、どこが良いとか日本はだめだというような単純なラベル貼りはできません。この世に楽園はありません。それでも、行政に隠し事がないこと、権力や腕力がある人が横暴を働かないようにしていくことが、より良い世界への入り口だと思います。

来年も、それからも、非力であっても、自分ができると思うことをこつこつとやっていこうと思います。

お読みいただいている皆様の健康と幸福を祈りつつ、年の瀬を迎えようと思います。良いお年をお迎えください。

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