ひょっとすると社会が崩壊しつつあることが可視化されていないのかもしれない
目に見える隣人愛と、科学的に考える隣人愛は違うのだ。目に入る人を救う行為は美しいが、人権を守るシステムを確立するほうがずっと結果は大きくなるだろう。企業や家族、あるいは住んでいる土地・自治体に個人が属しているというモデルを続けていると破綻の実態が見えなくなるリスクが見過ごされるように感じる。
リクルートワークス研究所の集まる意味を問いなおす ーリアル/リモートの二項対立を超えてーを読んだ。発行は7月なので少し時間が経ってしまったが紙の書籍が届いたので手にとったら素晴らしい内容だった。
最初の『第1部「集まる」の現在地』は場所がキーワードになっているように見えるが、最初の『やはり起きていた行動のサイロ化』のチャートの「目的が設定された会議」や「目的以外の会話が期待できる場」はABWのアクティビティに相当する内容で、場所ではなくシーンに注目していて、テレワーク時代で対面でもリモートでも実施されるようになっている。ここに、ランチや飲み会といった項目が挙げられているのも興味深い。