ル・ペン家の人びと 画像 本書は、亡くなったジャン=マリを除けば、いまも進行中の権力闘争の話でもある。私にも閉塞感の打破への方策の模索へのあこがれはあるが、博打的な手法の危うさを考えさせられる本でもある。読んで良かった。 タグ 政治 読書記録 ル・ペン家の人びと の続きを見る
田川建三訳著 新約聖書 訳と注 1 マルコ福音書/マタイ福音書 画像 翻訳という作業は、もともとどういう意図で書かれたのかを想像しながら、可能な限りその逐語訳をしようとする作業と捉えることができる。そのために古の写本を複数比較し、これまでの研究成果を読み込んで、当時の言葉をそのまま読めるようになろうとする無理ゲーでもある。田川訳と注を読むと、良く記憶に残っている箇所に意図的な操作が加えられていることに気が付かされる。ある種、盲信の熱狂から脱せさせる効果があり、教会組織から見れば具合の悪い書物と言えないこともない。しかし、熱狂を脱しても消えない教えは残る。 タグ 読書記録 キリスト教 田川建三訳著 新約聖書 訳と注 1 マルコ福音書/マタイ福音書 の続きを見る
グローバル格差を生きる人びと 画像 ブルキナファソなどいわゆる新興国と分類される国々の人が欧州あるいはフランス等の旧宗主国に対する不信に得心がいった。民族主義的ではない夢が必要なのだと思うが、今は逆風が吹いている。しかし、きっと風向きは変わるだろう。 タグ 政治 読書記録 ライフスタイル グローバル格差を生きる人びと の続きを見る
イエスという男 第二版[増補改訂版] 画像 「神を信じないクリスチャン」という考え方を権威に依存することなくイエスの思想に共感するものと解釈した。 タグ 読書記録 キリスト教 イエスという男 第二版[増補改訂版] の続きを見る
地理院地図の深掘り 画像 書籍の問題とは思わないが、釈然としない点があった。どうも自分の中にある地図という言葉への良くないイメージが刺激されたのだと思う。もちろん、有用性を否定しているわけではない。 タグ 読書記録 地理空間情報 地理院地図の深掘り の続きを見る
新版 屍の街 他11編 画像 「新版 屍の街 他11編」を読んだ。広島原爆の後日談で極めて重く、容易にコメントできないが、短く感想を記しておく。 タグ 読書記録 ライフスタイル 新版 屍の街 他11編 の続きを見る
国家はなぜ衰退するのか(下) 画像 「偶然に大きく左右される歴史の成り行き次第なのである」が現実なのはよくわかったが、それを超える理論が構築されることを期待したい タグ 読書記録 ライフスタイル 国家はなぜ衰退するのか(下) の続きを見る
国家はなぜ衰退するのか 画像 国家はなぜ衰退するのか 上 ―権力・繁栄・貧困の起源― 上巻だけだが読了。極めて刺激的な本だ。包括的(Inclusive)な経済制度、政治制度(対比されるのは収奪的(extractive)な制度)が繁栄の決定的要素であるという主張に高い説得力がある。 タグ 読書記録 ライフスタイル 国家はなぜ衰退するのか の続きを見る