読書記録
残酷な楽観性
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(世界征服や平等等の)実現できていない状態にある可能性への執着に、現実を直視せずに取り組めばなんとかなるだろうという楽観的な追求によって不幸を導くさまの残酷さをCruel Optimismという言葉として表現したと取った
1619年プロジェクト(下)
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最後には「我々は救済されたいと思うのならば、正しいことをしなければならない。結局、我々はアメリカ建国時の壮大な理想に従って生きなければならなのだ。」と書かれている。その直前に「真に偉大な国家は道徳的罪に対峙し、それを矯正しようとする。」ともある。執筆姿勢がよく現れていると思う
田川建三訳著 新約聖書 訳と注 2上 ルカ福音書
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ルカは、「はじめから、すべてを」書いたが、正確に書くことには失敗したと私も思う。しかし、だから無駄ということではない。下巻の使徒行伝にも期待したい。
令和ファシズム論
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筑摩書房の内容紹介で「「ファシズム前夜」を経験した、かつての日本とドイツに光を当て、両国がファシズムに屈した背景を、財政史という観点から分析。」とあるように、国家経済の視点で過去と未来について書いている。導入部から心を掴まれたが、「第四章 ファシズムの条件をさぐる――ドイツとの対比から」で背筋が凍る思いがした。なぜ英雄待望論に向かうかを財政から解き明かすアプローチの説得力は大きい
最大たるより「最良」たれ
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正直に告白すると「私の履歴書」を読むまでは第一生命のことはほとんど知らなかった。もちろん名前は知っていたし、窓販の金融商品の比較の際に目についたこともあったが、相互会社という仕組みも理解していなかったし、その活動や成り立ちについても知らなかった。「私の履歴書」も途中から引き込まれるものがあったが、この書籍を読んである種の感動を覚えた。
1619年プロジェクト(上)
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この書籍はアメリカの話であるが、アメリカが奴隷制の長い維持と搾取によって成長したこと、欧州の多くの国が植民地支配と搾取によって繁栄を得たことについて考えさせられる。この書籍が搾取した財の恩恵で書かれたものだとしても、知自身を否定してはいけない。絶賛
自衛隊に告ぐ
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香田洋二氏はテレビでもしばしば目にするし、明確な物言いが魅力的な人だ。彼が古巣自衛隊に意見する本を書いたということで読みたくなって借りた。期待以上の読後満足感があった。
移動と階級
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階級とか格差という刺激的な言葉を使っているのは読者に先入観を招く意味で危うい。「移動には格差がある」という主張はおかしくはないが、移動には対応する動機があり、希望充足で体験が評価されるので階級問題にするのはおかしいと思う