新生活204週目 - 続々「イエスは命のパン」

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An early Christian painting depicting a feast. Found in catacombs below Rome.
「はっきり言っておく。人の子の肉を食べ、その血を飲まなければ、あなたたちの内に命はない。」は強烈なメッセージで共観福音書に同様の記述はない。ルカ伝では聖餐について「わたしの記念としてこのように行いなさい」と書かれていて、関門ではなく記念行事として位置づけている。現実には、結構ヨハネ伝的な関門儀式に位置づけようとする力は強い。

コンヴィヴィアリティのための道具

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コンヴィヴィアリティのための道具
読後、著者のイヴァン・イリイチをWikipedia日本語版、英語版で目を通してみると、善いことをしたいという思いが伝わってくる。個人的にはキリスト教的な「愛」の権威独占(人治)によらない制度化のすすめと受け取った。

新生活203週目 - 続「イエスは命のパン」

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Rylands P 457, The St. John Fragment
ヨハネ伝は共観福音書と異なる記述が多いが、執筆された時期や政治的な背景を考えると、見えてくることもある。原理主義的な印象のある箇所だが、権威主義的にとらえずに、含意を受け取ることもできるのではないか。

ヘロデ・アルケラオス

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Israel after Herod's death
虎の威を借る狐は必ず滅びるが、生きている間に甚大な被害をもたらす。政権が短命であったことは幸いかもしれないが、その後に現れたアンティパスがイエスが流した血の責任をイスラエル(ユダヤ教)に負わせた。負の連鎖である。保守は亡国だ。

新生活201週目 - 「五千人に食べ物を与える」

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The Church of the Multiplication as seen through the burnt roof of an auxiliary building next to the church. The perpetrators of this arson attack - Jewish extremists - have been arrested and sentenced by Israeli court.
私は史実として「五千人に食べ物を与える」という奇跡は記述のとおりに存在したとは考えていない。その通りのことがあったかも知れないが、その委細が盛られていて正確でなかったとしても、そこにいた群衆は、来る前と帰っていった時で大きな心的な変化があっただろうと考えている。