LeesmanのWebinarに参加した。
今回は、The Workplace Resetの内容に基づく解説で、今までの統計分析が表に出てくるものとは趣が違ったが、非常に興味深かった。画面に出てくるスライドはThe minimum viable officeのMatrixでThe Workplace Resetの中心部に当たる。
COVID後のオフィス戦略は、Purpose(目的・インパクト)、Function(用途・アクティビティ)、Form(提供要素)で整理するのが良いだろうという提案となっている。
Coworking(Community Coworking)の観点から見ると、Form/Featureが広く求められることが分かる。企業オフィスであれば、所属意識を高めるという目的を意識するカフェや食事の用意は避けられないということだ。米欧のコワーキングスペースでは、キッチンは極めて重視されていて、交流の起点となっている。もちろん、交流イベントも重視されているが、日頃のコワーキングの休憩時間をどう豊かにするかに腐心しているオーナーは多い。従業員にオフィスに戻ってきて欲しいと思う経営者はコワーキングスペースに学ぶことになるということだ。
一方、生産性、会議とコラボレーションを目的とする場合は、提供要素は比較的狭い。逆に言えば、その狭い提供要素の質を向上させることでオフィスが魅力的になるということだ。最近の企業向けタッチダウンオフィスサービスはここが問題となる。良い椅子や、ノイズレベルのコントロールは重要で、会議関連提供要素も重要性が高い。実際、北海道の会社で関東にいる従業員が大宮でモクモク会的なコワーキングを行った際は、BizConfortの会議室は概ね快適だった。コワーキングスペースでのコワーキングとは違う。
私は、異種混合は人間的な成長を促すと考えているので、企業も10%〜20%はコミュニティコワーキングを積極的に使ったほうが良いと思っているが、まだそれが常識になるまでにはある程度時間がかかるだろう。
やがてWebinarの動画も公開されると思うが、この記事を読んだ後ならThe Workplace ResetのPDFをダウンロードして読めば概ね提言の意義を理解できるだろう。