Five Can’t-Miss Articles on CKEditor 5 in Drupalというブログ記事を読んで、Material Iconsというモジュールの存在を知った。さらにそのIssueを読むと、Introduce Material Symbolsというものがあり、GoogleのMaterial Symbolsに対応すべきと意見されていて、雰囲気的にはじきに対応されそうな気配である。Material Symbolsを見てみると、3,000以上のiOS用を含むアイコンが収録されていて、検索アイコン、ホームアイコン、メニューアイコンから始まっている。男女のアイコンもあればWifiアイコンなど施設属性などを記述するには具合がよさそうなものも多く含まれている。これが、コンテンツ本文に使えるようになれば、便利だと思った。
これは使えそうだと思ったのだが、改めてアイコンのリストを見ていると、アイコンが意味することを考え始めたらなかなか悩ましい。例えば、Currency Yenはあるが各国の通貨のアイコンがあるわけではないし、ドルに見えるアイコンはあるが、そのアイコンの名称はAttach Moneyとなっていて、支払いに使うことが意図されているように思われ、米ドルを意味しているようには読めない。しかし、ドル建てで支払うという意味でそのアイコンを使いたくなるのは自然だろう。それは、アイコンというものが意味を一意に決めるものではないことを示すものだと言うことを象徴している。男女のアイコンはトイレの入口に掲載するが、Transgenderアイコンを誰でもトイレの入り口に掲載することはないだろう。
アイコンは視覚に訴えてコンテキストがわかっていれば多くの人が同じ解釈をするので便利なのだが、正確性を担保することはできない。
たまたま標準アイコンの策定に関わっているので、改めて考え込んでしまったのであった。
※画像はhttps://m3.material.io/styles/icons/overviewから引用させていただいたもの