エストニア出張経費のまとめと国際ワーケーションの可能性

今回のエストニア出張経費、私費負担を含めてまとめてみた。

11月21日から12月11日までの22日間、朝ごはんはほとんどホテルのバフェで食べた以外の食費、飲み代は円換算で44,840円。正味20日で割ると一日あたり2,242円。日本で過ごす時の支出と大差なかった。ざっくり平均すると、昼600円、晩1,000円、アルコール600円という感じ。日によってスーパーの惣菜にも頼る節約生活だったので割と実感に合う。

出張日当を除く旅費交通費は、363,679円。これには、航空券、ホテル代(帰国後自主隔離分を含む)、保険、現地でのPCR検査料を含んだ値だ。合計すると約41万円。それとコワーキングスペース代が約3万円で総計概算44万円だから大体一日2万円ということになる。実質20日間44万円が高いと思うか安いと思うかは人によるだろうが、私はビジネスの進捗と受けた刺激と比べれば十分元が取れたと思っている。

それ以外は、週末個人負担の小旅行の電車代が約25,000円。エストニアの電話契約が向こう半年分の先払いを含めて9,000円程度。

国際リモートワークは、一定期間滞在すればそれほど高額なわけではない。

逆に言えば、国内で海外からのリモートワーカーを迎える場合の費用感はこの程度でおさめられれば、チャンスは十分にあると考えて良い。知らなければ踏み出さないが、踏み出してしまえば年2回、一回1ヶ月で年額100万程度という感覚となる。年100万円の自分への投資をどう判断するかは個人の価値観による。国内ワーケーションとそれほどの差があるとは思えない。むしろ、国内ワーケーションのホスト地域は、海外に目を向けることで国内移住者の増加を含めたチャンスを増やせると思う。

政府が鎖国指向なのは大変残念だが、すでに円安で物価は相対的に安く、水やネットワーク、医療といったインフラはまだまだ捨てたものではないから、本気になって国を開けばかなりチャンスはあると思っている。時差の問題が解決できれば、もう世界中のどこにいても仕事はできる時代なのだから、リモートワーカーにとって魅力的な環境を整えた地域、国に人が集まる日はすぐそこに来ていると思う。

来年のコワーキングヨーロッパでは、できれば日本のワーケーションの誘致をするようなブースを出してみたい。

※画像はタリン滞在中に利用させていただいたコワーキングスペースWorkland