石破ドランプ会談の評価

日本の国益という価値観に立てば及第点以上の成果と言えるだろう。強烈な弾圧には接することなく済んだからだ。

しかし、それで良いのだろうか。

暴君の機嫌を損ねないようにして生存をはかるのはおかしなことだと思わないが、独裁者トランプを容認して良いわけがない。ガザの民族浄化も許しがたいし、積み重ねてきた民主主義の歴史を破壊したことは復旧に軽く50年を要するだろう。一歩間違えれば地球滅亡である。

民主主義の危機を招いた責任は安倍を選んだ日本が重い。閣議決定で憲法を骨抜きにして、統一教会の集票力と金の力で民主主義に必要な自制を破壊した。私はそれがBrexitを招き、トランプを産んだと考えている。勝てば官軍という「美しい日本」を復活させた。最悪だ。その結果、人権は死に、格差と少子化が残った。

しかし、現実は現実である。欧州もナショナリズムの力に抗うことはできていない。

国内は安倍の意図を超えて、立花のような怪物が跋扈している。因果律で考えればほぼ複数人に対する殺人者と解釈することもできるが、止めることもできない。この位と甘く見ると大変なことになる見本である。テロは許すべきではないが、安倍の暗殺で一旦日本の崩壊は止まったと私は考えている。しかし、トランプが暗殺されても次はマスクがさらに過激化するだろうから、アメリカの腐敗が止まる可能性は低い。

身近なところでは、砧教会が佐分利の満身で金井が腐ったのを役員会が組織防衛に走って教会全体が真実に向かい合えなくなったのと構造は同じた。金井と安倍は構造的には全く変わらない。それを許し続けている日本基督教団も断末魔を迎えつつあるし、オープンソース時代に権利を守るのに汲々とする日本聖書協会もやがて消えるだろう。

ある意味で、カトリックは最後の砦かもしれないし、イスラム教の教団が望みの綱かもしれない。

今こそ、あらてめて「道をまっすぐにせよ」というメッセージを改めて聞くべきだ。

もちろん、安倍もトランプもジョンソンもだめなことだけではない。独裁者は社会に蓄積された澱を一掃することができる。恐らくトランプも部分的には良い精算をするだろう。世界を破壊するほど長く独裁者が残らなければ再生の目はある。金井美彦や砧教会も同じだ。手遅れになる前に目を覚ますことができれば結果的に独裁者も良い歴史を少しは残すことができるだろう。

私は、パレスチナの人々、あるいはクルドの人々が迫害の恐怖に怯えることなく活きていける未来を願っている。それは在日朝鮮・韓国人の人権が安倍・桜井のような先導者に蹂躙されずに守られる未来と同じことだと思っている。

昭和時代のように扇動者に担がれて(抗う自由もなく)不幸を招く可能性が高い天皇制はさっさと廃止したほうが良い。安易に誰かに依存してはいけない。

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