個人用Google Workspace Enterprise EssentialsをBusiness Standardに切り替えて、FreeのGmailを統合中

大容量ストレージを使いたかったのとhagihara.tokyoドメインのGoogleアカウントが使いたかったので、個人・家族用にGoogle Workspace Essentialsを2020年5月に契約した。その後、Enterprise Essentialsへの移行が求められ、さらにこの2月から値上げになるので価格ごほぼ同額のBusiness Standardに2024年1月15日に切り替えることにした。Vaultは使っていないので、EnterpriseからBusinessへのダウングレードにはなるのだが、私の視点では容量もユーザーあたり1Tから2Tに増えてアップグレードとなる。

フリーのGmailはさくらのメールボックスなどを利用した転送が不達になることがあり、WorkspaceのGmailだと拾えるものが不達理由の追跡すらできない形で消えてしまうケースがある。さくらのメールボックスに転送と同時に溜め置いて、popで拾いに行くというターンアラウンドもあるが、最近はフリーのサービスにいつまでも依存するよりは比較的安価な有償サービスにした方が良いだろうと思うようになっていた。

サブスクリプションの切り替えは簡単。Gmailからのデータ移行も難しくない。メールフィルターの設定なども良い機会なので見直した。この機会にメーリングリストの退会も結構やっている。

今のところ順調だが、11万件以上あるので過去メールの取り込みには1週間以上かかるだろう。

移行で問題になるのはロケーション履歴で、バックアップは取れるが、少なくとも現時点ではローディングはできない。ロケーション履歴の捏造があってはならないという考え方に立てば妥当なのだが、何とか移行ができればありがたい。

自分のデジタル資産をどう守っていくかは万民の問題となる。無料サービスが駄目なわけではないが、実際にはコストは発生しているから、いずれ考えなければいけない時期は来る。とりあえず月1500円/人程度を負担する覚悟をしたわけだが、将来は値上がりするだろう。どんな未来が来るのか想像もつかない。ちなみに、昔は銀行口座開設等でキャリアメールが重宝されたが、例えば今私のDocomoメールにはスパムしか入ってこない。全く信用できないものになっている。自由競争の良さは失われるべきだと思わないが、信頼できるデジタルインフラをどう構築していくかは、やがて大きな問題として認識されるだろう。多分、個人環境でもVault程度の仕組みは組み込んでいくことになるのではないかと考えている。改めて、ブロックチェーンの有用性が確認されるのではないだろうか。

電子メールが一般化し始めてから30年。個人的にはインターネットメールを使い始めて約40年になる。その間にデジタルデータは社会的にも個人的にも大量に蓄積されてきた。まだすぐには万民の問題として認識されることは無いだろうが、必ずその日は来る。基本的人権に組み込まれることになるだろう。

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コメント

24日の朝までには完了していた模様で、概ね8日間。一番古いのは2006年7月だった。移行元のgmailアカウントを使い始めたのは、2011/07/13で、積極的に利用し始めたのは10月頃、アメリカから帰ってきた後のことだ。その前のメールはhotmailなど他の個人メールサービスから移行したものだった。もちろん、前職のアドレスでのデータはない。

不思議に思うのは、2011/08/25に脳虚血でオフィスで倒れていたことだ。会社のメールとは別に個人のチャネルを運用し始めたのは何らかの虫の知らせがあったのかも知れない。

2013年に創業した時は、Google Workspaceを契約して、公私を分離して管理してきたが、それでも公私に渡る付き合いは存在するので完全な分離は難しい。

ともあれ、リスタート完了。