エストニアで、社用で契約した携帯電話サービスにはなんとMulti SIMというオプションがある。メイン契約の電話番号のままSIM(eSIM)を追加できるのでとても便利だ。
基本契約は月額13.48ユーロ(約2200円)でネットは13G使える。私はモバイルでの利用は月2Gから多くて4Gくらいしか使わないので十分余る。一方、ビジネス上エストニアの電話番号(実際に使うのはほとんどSMS)、米国の電話番号、日本の電話番号が必要になるので、今はエストニア用にXiaomiのスマホ、米国用にiPhone、日本用にPixelを使っている。メインは日本用のPixel(長く使っているDocomoの電話番号)だけど、米国用のiPhone(赴任時以来使っている番号を今はGoogle SIMで利用)もApple Pay等で便利なのでeSIMに楽天を使っている。XiaomiにはElisaのSIMを入れているが、日本ではネットに繋がらないので、エストニアのFintechアプリを使うためにIIJmioのSIMを挿している。Docomoも高いので、通信にはやはりIIJmioのeSIMを挿している。IIJは海外ローミングがなく、Docomoの海外ローミングはバカ高いので長期出張には耐えられない。
SIM1 | SIM2 | SIM3(米国) | SIM4(欧州) | |
Pixel7a | Docomo | IIJmio(eSIM) | Flexiroam(eSIM) | Flexiroam →Elisa MultiSIM(eSIM) |
iPhone | Google(米国) | 楽天(eSIM) | ||
Xiaomi | Elisa(エストニア) | IIJmio | Flexiroam差し替え |
私の場合、Google SIMは米国でしか機能しないので、楽天の2Gに助けられている。ただし、写真を撮ったりするとちょっと不安になるので、他の携帯のテザリングも併用する。Flexiroamはそれほど高くないSIM/eSIMサービスを提供していて、時々セールで8割引きとかをやるので、どうせいつか使うと考えて2契約を結んでいる。ただし、安定性は他のSIMに劣るから、完全に信頼はできない。まあ、いざとなればDocomoのローミングと他の携帯のテザリングでカバーできるので、実用上は問題ない。それでも、メイン機がPixelなので、できれば安定的に使いたいと思っていた。
ということで、エストニアで適当なプリペイドサービスが無いかと調べていたら、本家ElisaになんとMulti SIMというサービスがあることが分かって早速オプション追加した。月額2.99ユーロ(500円弱、円安痛い)でオンライン手続きだけでeSIMの追加ができ、これをPixelで有効にしたら抜群の安定性と大物キャリアの実力を感じさせるスピードで大満足だったのである。しかも、欧州各国(英国は追加料金)で無償で13G範囲までの容量をシェアできる。すごい。
IIJmioも長年使っていて価格もサービスも満足しているが、このレベルのサービスを日本の大手キャリアがやってくれるようになったら考えを変えるかも知れないと思ったのであった。
ちなみに、通話は両方のSIMに呼び出しをかけるか、片方だけにするか、2番めのSIMに5秒とか遅らせて鳴らすかを選択できる(エストニア国内だけ)。
※Elisaのポータルはエストニア語とロシア語しか選択肢がない。英語もないが、機械翻訳で実用上は問題ない。注文を行うときは英語の翻訳のほうが良い気もするが、昨年の時点に比べても日本語翻訳の品質は上がっている。