2022年8月12日から13日にかけてDrupalのBackup and Migrate: Google Cloudを試してみた。セットアップに多少手間取ったが、Drupalのデータベース、公開ファイル、非公開ファイルのバックアップをそれぞれワンクリックでGoogle Cloud Storageに保存できるようになった。リストアが一筋縄ではいかなくてissueも上げたが、バックアップ自身には問題はなさそうだし、別の方法を使って、自前でGoogle Cloud Storageにバックアップをとることは可能だ。
Webサイトの保守・運用をしていると、バックアップのためのストレージ費用、オペレーション費用はチリツモの重要テーマだ。私が普段利用しているさくらのクラウドでは、20GBのアーカイブが月額220円で利用できる。Linuxコンピュータまるごとバックアップのようなもので、手間も少ないし安定性も高い。動作確認も10分程度でできるし、動かなかったことはないから、お金を頂戴している運用を除けば毎回は確認もしない。
一方、Google Cloud Storageはバックアップだけなら激安と言える。アーカイブ・ストレージなら2箇所保管でも20GBでも保管料は10分の1を切る。さらにDrupalのサイトのバックアップに限れば、さらに10分の1になる。月3円で釣りが来るだろう。有事にはすぐ数万円単位で金が飛んでいくから、できるだけ安価に復旧手段を確保していくことは理にかなう。たくさんのサイトの面倒を見ていればいるほどチリツモとなる。
AmazonやMicrosoftのことも調べないといけないとは思うが、まだAs a serviceの世界ではスケールメリット、シェアの大きさは意味を持っているように感じた。そのマーケットで逆転を狙うか、次のマーケットを狙うかは企業の自由だが、全てを支配することはできないという現実に向き合わなければ明日はないだろう。