「金をささげれば天国に行ける」は詐欺

FBで、ワシントン・ポストの記事Abe’s ruling coalition secures big election win in Japan after his killingを引用して書いたものを加筆修正

統一教会の犠牲者から吸い上げた金で政治家がその教勢強化に資するスピーチを行ってよいはずがない。

この記事の後半で、Abe, like many other world leaders including former president Donald Trump, appeared at Unification Church-related events as a paid speaker. と書かれているのは事実だろう。「トランプ前大統領を含む多くの世界的指導者と同様に安倍は統一教会関連イベントに有報酬の登壇者として参加していた」は不都合な真実だ。

たまたま、今回の事件で日米で再び統一教会にスポットが当たるようになった。仮に統一教会を潰したとしても次が出てくるだけだろう。政教分離は公共の福祉を高めるために人類が生み出した知恵だ。統一教会問題を事例として、制度設計を再考するのが良いと思う。信仰より事実に基づく政治が望ましいというのが出発点で、Fake News問題と本質的に同じ問題だと思っている。事実を大事にしよう。

「金をささげれば天国に行ける」とか「命をささげれば天国に行ける」という言明は詐欺だ。統一教会叩きも安倍叩きも保守派叩きも私にとってはどうでも良い。詐欺行為が起きにくい方向に制度を作っていくことがより良い未来につながると信じている。

*以下、追記*

事実をごまかす行為は詐欺につながる。その人が大義のためと考えても小さな油断が人を不幸にする。国であれば命をささげれば英霊になれると騙す。そんな真実はない。

事実をごまかす行為は詐欺につながる。砧教会と金井美彦氏は2020年6月7日の真実を明らかにせよ。それが私にとって不都合な真実でも構わない。自分が50年過ごした教会が事実に向かい合えない状態なのは耐え難い苦痛だ。心から、共に歩む未来を迎えられることを望む。人間の集団だから、排除されてしまうことがあるのは覚悟しているが、教会役員として真実を通した自分を否定することはできない。宗教組織には高い透明性が必要で、プライバシーに関わることを除いて隠し事があってはいけないと思う。透明性が高ければ、詐欺師あるいは私物化を試みるものに付け入られる余地が狭まるからだ。

国政も変わらない。真実をごまかす者、あるいは真実をごまかす政治勢力に力を与え続けてはいけない。この点に関しては、英国は立派だと思う。常に不確実性があるから事実だけでは施策を立案できない。それでも、事実に向かい合う姿勢を捨ててしまった人にそのままの形で仕事を続けさせてはいけないと思う。それは詐欺師に舵を任せるのと同じだからである。同時に、過ちに対して寛容であるほうが良いと思う。過ちを認めれば失脚してしまう社会は、透明性を下げてしまう可能性が高いからだ。