Schema.org Metatag

SEO対策を意識した動きではないのだが、検索エンジンにできるだけ正確な情報を伝えたいという思いはある。

DrupalのSchema.org Metatagモジュールは、schema.orgに準拠したjson-ldを生成できる。Googleのリッチリザルトテストのサイトでデータを確認できる。

ちなみに食べログのよく行くパン屋さんの記事をリッチリザルトテストにかけてみると以下のようになる。

 

 

下の方に行くとRatingなどの情報になるが、気になるのは、まずTypeがレストランであることだ。Schema.orgのサイトを調べるとパン屋のスキームもある。ただ、中身は変わらず、型名称が違うだけのように見える。また、記載されているjson-ldの属性でスキーマと一致しないものも含まれている。

とは言え、実用上は使える内容になっていると思う。

では、書籍はどうかと思って、出版社のページを見てみたが、対応しているところは見つけられなかった。国会図書館の書誌データからもリッチリザルトは得られなかった。amazonの特定の書籍のページを引いてみるとTypeはProductになっている。

 

 

Bookという型は存在するが、Thing > CreativeWork > Bookの位置づけとなっているのに対して、Productは、Thing > Productの位置づけとなっている。AuthorはProductの属性ではなく、CreativeWorkの属性なので、著者情報はjson-ldに含まれていない。書籍は書籍として検索エンジンに理解してもらった上で、著者から書籍も、書籍から著者も連携させてもらいたいものだと思う。とは言え、国会図書館や出版社すらjson-ldに対応していないのであれば、書籍に関しては機能しないと考えるほうが現実的だろう。

さらに気になってぐぐってみたら、Is the Semantic Web really Dead?という記事が見つかった。現実世界ではセマンティックWebは死んだと書かれている。まあ、そういうことなのだろう。ちなみに、引用した記事自身にはNewsArticleのjson-ldがついていた。

一応、当ブログはschema.orgへの対応を行ったが、意味があるかはわからない。

幸せな記事ではないが、誰かが同じことを繰り返すことのないように記事にしておくことにする。

個人的には、Qiitaやmediumに上げれば見つけてもらいやすいとか、そういう世界じゃなくて、どこに上げてもうまく情報共有が機能するような世界のほうが良いなあと思っている。だからWeb3に惹かれている。

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