若い時の同窓会のコミュニティに必要な情報は何なんだろう

先週末にかつての同級生とZoom新年会をやって、勢いでお名前.comでドメインを取得し、Drupalで空のページを立ち上げた。そのドメインでメール転送サービスも立ち上げた。DrupalのGroupモジュールを使って、メンバーオンリーの情報を管理できるようにして、最低限のデモができるように設定した。まあ、ここまでは、ほとんど何も考えなくてもサクッとできる。

そこでふと手が止まる。さて、本当に私達に必要な情報は何なのだろう、と。同級生の人たちに対して私が知りたいことは何か、あるいは自分のことで同級生に知っていてもらえたら嬉しいと思うことは何かを考えた。

還暦を過ぎると、53歳で会社を卒業してしまった私は例外としても、新しい人生を歩み始めることになるのは自然なことだ。私はITの世界に生きてきたこともあって、現時点でも最も基本となるデジタルアイデンティティである電子メールは、個人用のアドレスと業務用のアドレスを注意深く切り分けてきた。個人用のアドレスとして使っていたのは、acm.orgだ。アメリカの情報処理学会のメール転送サービスである。学会のメールであれば、一定の信頼を得られるし、実体として使っているフリーのgmailアドレスでは認められないサイトでもかなりの確率で認められる。

独立と同時に(先行して)法人のメールアドレスも確保したから、学術学会員としての個人の信用とビジネスパーソンとしてのデジタルアイデンティティも維持できた。まあ、その時点ではあまり深くは考えていなかったが、個人としてのアイデンティティとは別の信用が得られるのである。それと同時に、法人の銀行口座も開設し、有限責任の信用も獲得した。小さな会社の信用など無視できそうなものだが、それでもゼロとは全く違う。

私の場合は合同会社という枠組みを使ったが、法務省に法人登記し、法人番号を取得すれば、その法人には国の信用が供与され、法人としての契約を結ぶ権利が付与される。Paypalを使わなくてもクレジットカード決済(請求)が可能になる。しかも、有限責任だ。

前置きが長くなったが、かつての同級生というコミュニティのことを考えると、その属性があるだけで居場所を与えられてきたことに感謝の念を禁じえない。様々な不義理を重ねてきたのになお受け入れてもらえることに感謝している。とても恩を返すことはでき得ないが、それでも何かを返したい気持ちになる。私にできることなど殆どないが、昔とった杵柄で「若い時の同窓会のコミュニティに必要な情報は何なんだろう」を考えてみた。

まず、同級生の彼が生きているのかは知りたい。ついで知りたいのは今何をやっているのかである。私の場合は、徒手空拳ながら応援するための情報がほしい。例えば所属法人が提供している商品とかサービスとかを確認できたら良いと思う。逆の立場で考えると自分の会社のサービスとか、教会活動とか、エストニアでの活動とかをできれば応援してもらいたいと願う。

しばらく、少しずつでも時間を確保して、できる範囲でじっくりと考えてみようと思う。