先週の木曜日から生活リズムを崩していて、眠れなかったのでぼーっとNHKを見るでもなく流していたら最深日本研究 〜外国人博士の目〜 “スナック”を知りたいが面白かった。一見の価値があると思う。
スナックではないが、何件か常連認定されている行きつけの店がある。エストニアのタリンでも概ね毎年1ヶ月を過ごす間ほとんど毎日顔を出す行きつけの常連認定されている店がある。ニューヨークに住んでいた時も、バーテンダーに顔を覚えられる程度に通った店があった。毎月、札幌に出張していた時にほぼ必ず顔を出す店(この研究分類ではスナックに近い)もある。お店の人と会話が成立するレベルから常連同志で会話が成り立つレベル、踏み込んだ話になるレベルなど様々な段階があり、常連も些細な問題で常連から外れていくこともあるし、絶縁関係になるケースもある。
この番組では、日本でスナックという女性が運営する夜の店の特殊性に興味を持ったハーバード大学卒でピッツバーグ博士課程に所属する研究者がフィールドワークを行って研究し論文を書く過程が記録されている。
途中で常連が買い物をしてくる話が出てきて、アメリカでは信じられない話だと言及されていた。確かにマンハッタンでは想像し難いが、そういうスナックは恐らくアメリカでも生存できる可能性はあると思う。マンハッタンでは、深夜に軽食を食べたいと思っても中々店が見つからないし、アイルランド系の店には常連が多い印象があるが閉鎖的な感じが拭えない。中華系も含めて、それはそれで良いと思うが、ある意味で、人種の坩堝であるアメリカの特徴のような気がする。出身国の人が集まる場所が続いている内にマイルド化しても分断感はある。サンフランシスコでも偏りを感じたことは多かった。
恐らく、居場所を提供するビジネスは、世界中で通用すると思う。スナックはその候補となるが、その形態が認められるまでには相当なハードルがあるだろう。ロンドンのパブが競争で生き残っていることを考えれば、一度文化のレベルに達したら、参入障壁は高い。それでも、一定の常連がつけば持続可能になるから、スナックのビジネスモデルはやがて世界で特別なものではなくなるだろう。
それを文化人類学の学術研究で取り組んだMaura Anne McGrathを尊敬する。極めて欲しいと願う。