65歳の誕生日月の人間ドックなので、思い立ってオプション検査で腫瘍マーカー(男性6種)を計測した。ひょっとしてと思わないでもなかったが、全て基準値の範囲内だった。一方、昨日ぎっくり腰(右側)を発症し、今日は生まれて初めて鍼治療を受けた。予後は概ね良好だが、あの「ピキッ」という感覚が脳裏に焼き付いていて、ちょっと前屈みになってしまう。それでも、左右の歩調は一致しているので時間と共に回復するだろう。
秋ツアーの後に中断していた水泳も再開しようと思っていた矢先だったが、様子を見ながら考えようと思っている。
人間ドックの検査値は良好で、ある程度B評価のものはあるが、毎年受けている検査結果から悪化しているものはない。つまり、計測値としては順調な推移となる。しかし、体感としては残念ながら衰えを感じている。
日本全体で見ると、総務省の『統計からみた我が国の高齢者』で65歳以上人口が2024年で29.3%。私が20歳の時1980年は9.1%なので、すでに景色が変わっている。過去5年で150万人超増加していて、自分が70歳になる2030年には30.8%になると予想されている。現時点でも4人に1人以上が65歳以上となっていて、マイノリティとは言えないし、経済観点ではもし稼ぎ出す力がゼロだったら、若い方に大きな負担をかけることになる。一方で、日経記事『減る人口、増える働き手 24年就業者は最多の6781万人』を読むと65歳以上の就労者は前年比16万人増、数字を見る限り状況は厳しい。
社会貢献力が落ちたとしても、健康状態を良好に保つことができれば社会保障費の増大を抑制できるので、まだマシと言える。もちろん、個々によって状況は違うとは言え、可能なら健康な方が良い。健康であれば消費も増える。年金だろうが、貯金の取り崩しだろうが、金を使うことは経済への貢献となる。ちなみに、私は国外消費も小さくない。自分の金をどう使うかは自分の自由だと思うが、できれば、国外での稼ぎが同等になれば良いと思っている。
経済だけで見るのはあまりに発想が乏しいと思う。それでも、数字は数字として冷静に捉えたほうが良い。
若い時だって、健康状態が良くない時は、生産性はめっきりと落ちる。若い時との違いは、回復に時間を要することだろう。つまり、不健康のダメージが相対的に大きいということだ。慎重に行動することが望ましい。
自分が(過去の自分と比較して)どういう状況にあるのかを知ることが重要だと感じている。自分の状態を自分で評価するのは難しいからだ。コストがかからない方法で、能力計測ができたら良い。計測は計測に過ぎず、一喜一憂してもしょうがないが、自分のことをできるだけきちんと知っておきたいと思うのである。まだ伸ばせる部分もあるかもしれないし、過去の栄光にしがみつくべきでない分野も明確にした上で、新たな目標が設定できればうれしい。私は、生きている間は働ける限り働き続けていたい。