GCUC2024のセルフガイデッドツアーでソルトレイクシティの4つのコワーキングスペースを訪問した。
今までに見たことのないビジネスモデルを展開していたのは GYVR
ソルトレイクシティからは電車とバスを利用して1時間強。基本的には車を利用しないといけない場所。倉庫併設のコワーキングスペースと考えれば良い。Eコマース等で製品販売を行うベンチャーにケージ単位で倉庫を貸し出すとともにオフィススペースも提供する形である。倉庫スペースだけでも契約できるし、コワーキングスペースだけでも契約できるが、組み合わせることでやれることもある。ビジネスサイズがそれほど大きくなければ、社長自らが入出庫からサイト運営まで自分も入っていくようなケースもあるだろう。アマゾンのセンターに預けるような方法もあるだろうが、自分で管理したいと思う人もいるだろう。イベントスペースもあるので、商品説明会も開催できる。面白い。コミュニティ機能も有する。
入口から奥に入るとステージスペースとなる。商品説明会などに使いやすそう。
会議室、コワーキングスペースはブティック型コワーキングスペースの水準。
倉庫エリアは初期のデータセンターを想起させるスペースだった。
ハイエンドサービスドオフィスの Avanti Workspace Wells Fargo Center
街の中心部の銀行が入っている高層ビル内のシェアオフィス/エクゼクティブスイート。構成変更の幅が広い旧Regusといった感じのイメージで、高級感がある。1名用のプライベートオフィスもある。給湯室等はシェアするモデルで、自前で準備するよりは安く、短期間で広い部屋や狭い部屋に切り替えられるメリットがある。家主単位のオフィスレントに対して優位性をもつ。
受付、廊下、社長室のような景色の良いエクゼクティブスイートは、ちょっと前時代的な感じはあるが、おじさんには魅力的に映るだろう。
会議室、給湯室も過不足はない。
ピンクが基調のコワーキングよりなシェアオフィス Maven Create
見かけた利用者は全員女性のようだったが、性別で排除することはない。小ぶりで居心地の良さそうな優しい感じが溢れるコワーキングスペース/シェアオフィス。
ロケーションとしては、やや外れだが、人通りのある地域にある。少し歩くと広い公園もあり、創造的でちょっと芸術的な人が好みそうな場所にある。
清潔で安全な感じがあって、小規模(といっても日本の感覚だと中規模)なコワーキング/シェアオフィスとしてはかなり良い感じのスペースだった。完全会員制。
閑話休題だが、2軒どなりのタコス喫茶もてても居心地が良かった。
GCUCのパーティ会場を提供したシェアオフィスKlin
イベントスペースとしての機能を有する中型コワーキングスペース/シェアオフィス。
受付、ロビーエリアは楽しさを強調するような内装になっている。パーティのためDJがいる。ロケーションは街の中心部からは少し離れていて、徒歩だと20分程度は必要だが、トラムが近くにあり、モールにつながっているような場所なので、アクセスに問題はない。
会議室やイベントスペースもスタイリッシュで全般に空間的なゆとりを感じる。地方都市で、大都市に比べれば不動産価格が低いのではないかと思われる。聴講型の製品発表会や講演の会場としては使いやすそう。
会員向けゲートを越えるとシェアオフィス/会員コワーキングエリアになる。割と広々としていて使いやすそうだった。
まとめ
コワーキングスペースの需要は様々で、同じ町にも様々な形態のスペースが存在し得ることが良くわかった。