Hiroshige’s 100 Famous Views of Edo (feat. Takashi Murakami)

2024年4月12日にニューヨークに立ち寄ったついでにブルックリン美術館を初訪問した。

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事前に調べずに行ったら、ブルックリン美術館 歌川広重 名所江戸百景展(feat. 村上隆)が開催中(公式情報)で、量の多さと美しさに圧倒された。保存状態が良かったのだと思う。ブルックリン美術館はTissotの画集も収集しているが、広重も画集での収集だったらしい。企画展がメインのようで、METやMOMAのようなほとんどが常設展(入れ替えあり)の美術館とは雰囲気が違う。印象は悪くなかった。当たるかどうかはわからないがふらっと寄ってみるのが良いかも知れない。

ニューヨークにはたくさん美術館があって、METとMOMAが代表格だと思う。ニューヨークに住んでいたときには、どちらも会員登録をしていたが、日本に戻ってからはMOMAだけ会員を続けている。訪問できないコロナ時期にも年会費(遠方会員は安い)を払い続けてきたので、ニューヨークに寄る時には大体複数回訪問している。今回は1日限りだったので行かなかったがMETにも主にピカソの絵を見に行く。METはピカソに限らず素晴らしい絵画が多くて何度行っても飽きることがない。小雨の日だったこともあり、MOMAは観光客のとんでもないほど長い列ができていた。会員はその列をスキップして、ほとんど待ち時間なしに入ることができる。私は5階の展示が好きで、時間の無い時はほとんど通り過ぎるように歩くだけだが、今回は2枚の絵が目にとまった。

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このマチスの絵はあまり記憶がない。MOMAも入れ替えがあるし、過去にも見たことがあるかも知れないが、印象に残った。

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このシャガールの絵は、展示されていると安心する絵の一つ。特別に好きな絵ではないのだが、MOMAでこの絵を見るとホッとするのだ。

翌朝には、MOMAからThanks for stopping byというメールが届いていた。

Thank you for your generous support of MoMA. We are grateful to have you as part of our community, and hope to see you at the Museum again soon. In the meantime, I hope you’ll join us online for more great ways to enjoy membership and the art you love.

美術館もIT、マーケティングとは無縁でいられない。公共財も無償ではなく、かつてとは違ってパトロンだけが支えるような時代ではない。例え、僅かなものであっても公共財への貢献は欠かしてはならないと思うのである。

※冒頭画像は、Kiyomizu Hall and Shinobazu Pond at Ueno, No. 11 in One Hundred Famous Views of Edoから引用させていただいた。

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