日本語話者にとってのDrupalコミュニティ

ユーザーの視点に立つと、まずは日本語化の完成度が最も重要なのではないかと考えている。できれば、日本語だけで全部済ませられるなら使いたい、あるいは日本語で使いやすくなければ使わないという人が大多数なのが現実だと思う。

国別英語話者数ランキングで掲載されている137ヶ国(日本は含まれていない)で英語話者が10%を越える国は100ヶ国以上ある。しかし、学校教育でも相当な力を入れているのに日本は高学歴層でも自由に英語を使いこなせる人は少ない。私も自由に英語を使いこなせないのだが、今日もオンラインミーティングで英語話者から上手だと褒められた。単に日本人の中ではなかなか英語を話せる人に会えない中で、私の英語は多少は通じるということなのだろう。正直に言って、くやしいが現実は現実として受け入れなければいけない。

外資企業やオープンソースコミュニティでも英語ができるだけで威張っている人が存在することに異論を唱える人は少ないだろう。逆に相当な実力を持つのに、英語ができないことでコンプレックスを持っている人も多いと感じている。そういう現実はあっても、戦後の経済成長は凄まじかったし、かつては車でも家電製品でも世界を席巻したし、アニメ、漫画の評価は本当に高い。それでも、高い評価を受けていることにうぬぼれていても未来は開けない。

グローバルなオープンソースはある意味で、企業活動より熾烈な競争社会であり、共通言語である英語で意見を言えなければよほどのことがない限り声は届かない。それも現実である。しかしD&IあるいはDEIに反すると思う。

何とか、実力が発揮できるようなコミュニティを作り上げたいと願っている。

いろいろな人がそれぞれの視点で、いろいろな事を言うが、過激化しやすい。まあ、それも現実なのだが、できれば声の大きくない人の声が届くようなコミュニティであったら良いと願っている。

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