ロンドンの週末

15年ぶりのロンドン。2023年11月1日の晩に入って、木曜、金曜はGCUC UKに参加、月曜日の朝にミーティングが入ったので、週末はロンドンで過ごすことになった。欧州最初の週末である。

久しぶりに来て感じたのは、緑が多いことと長屋っぽい住宅が多くニューヨークのセントラルパークの西側の景色と結構近い感じがすることだ。もちろん、元祖はロンドン側でマンハッタンは街名を含めたくさん真似しているのだろう。英語は結構違うので戸惑うことは多い(アメリカでも大して通じないけど)。

朝ごはんをゆっくりとって10時ころに、South Kensingtonから雨の中ケンジントン宮殿に向かった。途中自然史博物館に長蛇の列ができているのを横目に見ながら、Queen's GateからKensington Gardensに入った。ハイドパークの西側で緑が大変美しい広大な庭だ。Gardensとあるようにテーマをもった複数の庭の複合体になっている。

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ゲートから宮殿までは約徒歩10分。それでも公園の南西部をちょっと横切っただけだ。

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宮殿の前にはヴィクトリア女王の像がある。

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Lancaster gateは北側の入り口で、そこにはイタリア庭園がある。ただ、特にどこがイタリアなのかは私にはよく分からなかった。

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ちなみに、門のところには公衆トイレがある。コンタクトレス決済でお金を払う仕組み。

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奥の部屋には人の気配があったので、呼び鈴を押せば現金でも入れるのではないかと思う。

公園を出て、北に向かい、散策しながらメイフェアに向かった。NHKの世界ふれあい街歩きでやっていたのでちょっと見たくなったからだ。

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昼なので、軽めのビールとチップスをもらった。ロンドン英語は聞き取りにくいが、最初ビールを頼んだ時に、何か食べるのかと聞かれ、考えているとリキッドランチかと言われ、ビールだけという意味と取った。ビールもポテトも私の感覚では特に可もなく不可もなくという感じだったが、雰囲気が良くてくつろげてよかった。テレビは音は出ていないが、BBCがつけられていて、地球温暖化の話とガザの話が大半だった。日本ともアメリカとも違う。

ソーホーを通り抜けて、コヴェント・ガーデンを通り、トラファルガー広場につくと、ガザ反戦デモの真っ最中だった。大小のパレスチナ国旗が翻っていたが、過激感はなくイギリス人と思われる人たちも多く参加していて、周囲の人の目も優しい感じだった。

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さらにもう少し足を伸ばしてバッキンガム宮殿(冒頭の画像)を見て、ヴィクトリア駅から帰路についた。

途中で雨が上がって、晴れ間がさすとダウンを脱ぎたくなるほど暖かかったが、雨、曇のタイミングでは10度弱の気温より体感ではかなり寒かった。

旅行者が多くて大変な感じだが、生活者も多様性があるように感じられ、今も差別はあるのだろうが、私には良い街と感じられた。ただ、大英帝国のなごりというか、かつての権力の大きさを今も誇示したい気持ちが奥の方にうごめいている感じもした。私はイスラエル、パレスチナ問題の責任のかなりの部分は英国が負わなければいけないものだと思っている。平和裏にデモが行われている姿には好感をもったけれど、もやもやした気持ちは晴れるはずもない。

 

 

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