The Wall Streat JournalにThe Return to the Office Has Stalledという記事があった。
オフィス回帰がコロナ前の5割を超えたというニュースがあってからしばらく経過したが、その後あまり伸びていないという記事で、まあそんなものだろうと思う。ちょっと気になったのは、
In New York, each employee working at home rather than going into the office costs city businesses about $4,600 in sales annually, according to WFH Research, a think tank that tracks workplace arrangements.
ニューヨークでは、オフィスに出勤せずに自宅で仕事をする従業員1人当たり、市内企業の売上が年間約4,600ドル減少していると、職場環境を調査するシンクタンク、WFHリサーチが発表しています。
という記述。月当たり400ドル弱という話になるが、出社20日とすると1日あたり20ドルしか減っていない。出社日平均で20ドル以下ということはちょっと考えにくいので違和感がある。
とは言え、中心部に集まらなくても胃袋の数は変わらないから品目は変わっても食品需要は変わらないはず。需給がバランスすればゴミは減る。中心部に集まるのは贅沢なことになって、それはそれでキラキラ感は増すだろう。一時滞在の観光客は非日常だから使うものは使う。商業不動産価値がどう動くかはわからないが、ニューヨークは当面輝き続けるだろう。
WFH Researchのページを見ると、出社6、ハイブリッド3、完全リモート1程度で、この比率で落ち着けば、社会全体がそれに従って最適化されていくことになるはずだ。ハイブリッドと完全リモートの約4割の人がどこで過ごすようになるかはまだわからない。経済的に成り立てば、在宅ばかりにはならないだろう。
4,600ドルの争奪戦は静かに進行中だ。