Testbed 18 Demonstration and Outreach - Day 1

故あって、久しぶりにOGCのWebinarに参加している。地理空間情報の分野には、しばらく、薄くしか関わっていなかったので、かなり新鮮。

9:00-9:15 AM EDT: Introduction

9:15-10:00 AM EDT: Identifiers for Reproducible science

The task shall develop best practices to identify the essential ingredients of scientific Earth observation workflows and demonstrate these best practices with a selected set of Earth observation workflows. The task shall further show the role of standards and describe which set of standards form a solid, scalable foundation for reproducible Earth observation science.

この課題は、科学的な地球観測ワークフローの必須要素を特定するためのベストプラクティスを開発し、選択した地球観測ワークフローでこれらのベストプラクティスを実証することである。さらに、標準の役割を示し、どの標準が再現性のある地球観測科学のための強固でスケーラブルな基盤を形成するかを説明すること。

https://portal.ogc.org/files/?artifact_id=100034#ReprodScience 2.5.2. Aim

予習が足りなくて、発表内容があまり理解できなかった。5分単位のはずなのが最初の話者が15分以上話し続けて、どこでデモが入るんだろうと考えている内に打ちきりになるなど、どうも良くわからない内に終わってしまったが、改めて調べてみると、FAIR Principleの重要性がじわじわと分かってきた。特にInteroperabilityが気になる。地球観測を全球で捉えると、座標系の問題や単位のとり方などが問題となるが、地理空間情報の分野は軍事と徴税に関わるものが少なくなく、自分たちにとって必要なことだけに集中する傾向が強い。しかし、地球温暖化問題や環境汚染問題を解決しようとすると、そういった自国中心指向から自由になる必要がある。

ななめ読みしかしていないが、セッション最後の2つの発表には対応するレポートがあり読み応えがある。

Testbed-18: Reproducible FAIR Best Practices Engineering Report

Testbed-18: Identifiers for Reproducible Science Summary Engineering Report

10:15-11:00 AM EDT: Building energy spatial data interoperability

This task shall undertake initial research towards the development of an Energy SDI. This will include:

• Leveraging existing building energy datasets to evaluate specific interoperability requirements.

• Developing draft data models for key building energy datasets.

• Demonstrating the potential of existing geospatial standards to support access and use of building energy data, and their interoperability with other geospatial information.

• Determining where future geospatial standards development work is required to fully implement an Energy SDI.

このタスクは、エネルギー SDI の開発に向けた初期研究を実施する。これには以下を含む。

• 既存の建築物エネルギーデータセットを活用し、特定の相互運用性要件を評価する。
• 主要な建築物エネルギーデータセットのデータモデルの草案を作成する。
• 建築物エネルギー・データの利用と使用、および他の地理空間情報との相互運用性をサポートするための既存の地理空間標準の可能性を実証する。
• エネルギー SDI を完全に実装するために、今後の地理空間標準の開発作業が必要な箇所を決定する。

https://portal.ogc.org/files/?artifact_id=100034#BuildingEnergy 2.6.2. Aim

エネルギー地理空間情報の相互利用の構築。ここでもOGC APIの話が出た。Thunyathep (Joe) Santhanavanichのプレゼンには興味をもった。2番目のSanam DabirianのプレゼンではCityGMLに起因する問題に触れられていたが、委細は理解できなかった。3番目も2番目につづいて、モントリオールのデータが使われていた。一つスキップして、Tony Hodgson氏の発表。デモが興味深かった。全般的に品質が高かったと思う。

11:15 AM-12:00 PM EDT: Advanced Filtering of SWIM Feature Data

This task shall experiment with OGC API-Features filtering mechanisms and explore if best practices for advertising filtering capabilities are required beyond what is already defined in the various OGC API-Features parts. If so, these best practices shall be documented.

In addition, this task shall demonstrate advanced filtering in situations where the data endpoints support only rudimentary filtering by introducing a new service type “Filtering Service”. This service assumes that the content schema of a resource being queried is available for inspection. Clients to the filtering service shall make use of this knowledge and instruct the Filtering Service with schema-specific information.

The filtering service shall be configurable at runtime. This requires that the filtering rules for a specific data service are provided at runtime in a machine-readable manner. This task shall define how these filtering rules can be serialized and exchanged between rule developing clients and the filtering service.

このタスクは、OGC API-Features のフィルタリング機構を実験し、さまざまな OGC API-Features パートですでに定義されているものを超えて、フィルタリング機能の広告を想定してベストプラクティスが必要であるかどうかを調査するものとする。もしそうなら、これらのベストプラクティスは文書化されなければならない。

さらに、このタスクは、新しいサービスタイプ「フィルタリングサービス」を導入することで、データエンドポイントが初歩的なフィルタリングしかサポートしない状況での高度なフィルタリングを実証するものとする。このサービスは、照会されるリソースのコンテンツスキーマが検査のために利用可能であることを想定している。フィルタリングサービスに対するクライアントは、この知識を利用し、スキーマ固有の情報をフィルタリングサービスに指示しなければならない。

フィルタリングサービスは，実行時に設定可能でなければならない。このことは、特定のデータサービスに対するフィルタリングルールが、機械可読な方法で実行時に提供されることを必要とする。このタスクは，これらのフィルタリングルールをどのようにシリアル化し，ルール開発クライアントとフィルタリングサービスとの間で交換できるかを定義しなければならない。

https://portal.ogc.org/files/?artifact_id=100034#Filtering 2.7.2. Aim

SWIMは、System Wide Information Managementの略。航空管制関連の標準化に関わる話。話題が話題なこともあり、リアリティが高かった。

画像

過去の経緯のダイアグラムがわかりやすいが、データソースはプロプライエタリで、それにOGC APIの皮をかぶせ、データを融合させる。この段階で元データソースを意識すること無くデータを参照できるようになるのだが、一方でデータ量が膨大になるので、絞り込みが重要となる。今年の課題はこの絞り込みの検討だった。

本来であれば、D001 Features Filtering Summary Engineering Reportが発表されるべきだが、現時点ではまだ作成されていないようだ。

12:15-1:00 PM EDT: Secure, asynchronous catalogs

安全で非同期なカタログ。実用性は想像できたが、集中力続かず。

The task aims at developing ISO 19115 support for OGC API-Records. It shall explore DCS in the context of OGC API-Records and develop a candidate standard for a Key Management Service API. The work shall further explore asynchronous communication with OGC API-Records instances.

このタスクは、OGC API-RecordsのISO 19115サポートを開発することを目的とする。OGC API-RecordsのコンテキストでDCSを調査し、Key Management Service APIの候補規格を開発する。さらに、OGC API-Recordsインスタンスとの非同期通信を検討する。

https://portal.ogc.org/files/?artifact_id=100034#Catalogs 2.3.2. Aim

Testbed-18: Secure Asynchronous Catalog Engineering Report

残りは、Machine Learning Training Datasets、Moving Features and Sensor Integration、3D+ Data Standards and Streamingの３つ。とりあえず、これから予習して臨もうと思う。

※冒頭の画像はhttps://www.ogc.org/ogcevents/testbed-18-demonstration-days-virtualを案内するメールから引用させていただいたもの。