新しい入国手続オンラインサービスVisit Japan Webに今回の予定を登録してみた。検疫を含めてワンストップで事前入力ができるのはとても良いと思う。デジタル庁のページは、あまり色を使わず背景が白いのが好きだが、最初の画像が良い。検疫して入国審査して税関申告をして入国という流れがひと目で分かり、それぞれのところでQRコードを提示すればスムーズに行けるよ、というメッセージが明確だ。フローチャート風に書いてあっても良いのだが、良い画像があればその方が良い。
実際に使ってみると、ログイン(サインアップ)して、自分の情報を入れる。パスポート情報から入るのは自然だが、後でパスポートの写真は撮らせるので、そこからスキャンして確認の方がスマートだろう。もちろん、開発側でもそういう議論はあったに違いないが、この程度の情報なら手入力でも構わない。ついで滞在住所。居住者でも東京で入って観光したりしてから自分の家に帰る人もいるだろうから手入力でよい。ただ、ここはマイナンバー併用でも良かった気がする。電話や電子メール、住所の情報は、マイナンバーと紐付けて総務省あたりで機密管理してもらい、自宅住所が有効な場合は入力しないで済ませたい。検疫の場合は、便名、入国ポイント、日付時刻、トランザクション番号、市区町村コードで検疫関係者の情報提供して、個別にアクセスが必要になった段階でトランザクション番号から連絡先を割り出せればよいだろう。次に同伴者情報の入力となるが、今回は同伴者がないのでスキップ。
旅程の入力に進む。自己管理用に名前をつけられるのはGood。今回私はEstonia2022という名前を振って、まず求められるのは帰国日、帰国便番号である。帰国時滞在場所は自分の情報からコピーされるが、もちろん旅程毎に滞在地は変わる可能性があり、変更することもできる。トランザクション毎に滞在地を記録するのは合理的で、モデルに過不足は感じられない。
旅程を入力したら、次は検疫手続き(Fast Track)となる。パスポート情報は自分の情報からコピーされるが、ここで写真のアップロードが求められる。残念なのは、スマホで撮影してアップロードしようとするとサイズが大きすぎる故に弾かれてしまうのだ。サイズを調整すれば良いだけだが、改善は期待したい。パスポート番号は変わるものだから、入国時のパスポート情報を管理する必要があり、ここもモデル的には問題ない。質問表に答え、ワクチン接種証明書を入れる。マイナンバーがあれば取れそうな気がするが、そういう仕様になっていないので、接種証明書アプリから画像として保存で証明書jpgが取れるので、それをアップロードすれば良い。情報の手入力が必要な仕様だが、これは人手による検証が行われているようなので、アップロード後5時間近く経過したがBeing reviewedで止まっている(赤色)。恐らくこれ以上の情報は必要ないが、人によっては72時間以内のテスト結果証明書の入力が必要となる。検疫のステップの色が青になれば、Fast Track認定ということになるのだろう。
税関申告書でも必要な情報はコピーされるが、出発地を入れる欄がある。内容は紙の申告書と変わらない。登録が済むとQRコードが表示され空色の線が上部にある。恐らく申告内容によって変わるのだろう。試しに引っかかるように入れてみようかと思ったが、ログに残ると嫌なので予定情報をそのまま登録した。見直しがあれば帰国便で修正すれば良い。
改善の余地がないとは言わないが、旅行中の手間が減るのは大歓迎だ。昨年はMy SOSの登録を空港でやらなければいけなかったり、事前に入れておけば済むことを帰国時にやらなければいけなかったので、100倍以上便利になったと思う。
おまけで、旅行保険のお奨めがある。私は、昨年同様既にAIGで加入済み。昨年は帰国便が乱れたこともあって保険を使ったが、AIGの対応は非常に気持ちが良かったので、今回も使うことにしたものである。旅行保険入ったか、カード付帯保険を使う気か、保険に入っているとしてそれってコロナでもOKか確認したか?と聞かれる。正直に入れたのでお薦めは出ないが、保険購入のためのリンクが出るのかも知れない。この機能もあって良いと思う。
全体として、良くできていると思った。簡潔にできているが、ユーザーから見て簡潔にできているフォームの設計は決して楽ではない。役所の紙の書類の酷さを想定すれば容易に想像できると思うが、Visit Japan Webは立派なものだと思う。また、完璧でなくてもリリースを早くする姿勢のおかげで私も恩恵に浴することができる。ありがたい。
コメント
検疫手続確認センターからメールが来た
11/4 15:01に承認された。結構迅速だと思う。確認すると青になっていた。追加入力をしてとりあえず確定。