タリンから電車で3時間弱、ロシアとの国境の街NARVAに行ってみた。地球の歩き方では田舎町とあったが、想像していたよりはるかに美しい街だった。
駅の周りにはなにもない。この写真の左側がロシア方向となる。まずは、その方向に向かって道を進むと程なく行き当たりのT字路になる。しかし、その向こうの雪の上に複数の足跡がある。まだ行けると判断して5分ほど歩いたところで撮影した写真が冒頭のものだ。
国境を隔てるナルバ川の右側に大きな城、左側に小さな城、目を凝らすと橋があってトラックが止まっている。
さらに城の方向に向かって歩いてみると、やがて街になる。ウレミステで食べられるのではないかと思っていたが店が空いていなかったので、カフェを見ると十分安全な感じだった。シナモンロールとコーヒーで朝食。
食後、そのまま直進すると、タウンホールの近くになる。既に国境の橋の位置を超えている。
タウンホールからナルバ川の方に歩いていくと崖上から川が見える。多くの人が散歩していて平和である。国境の緊張感は感じられない。
国境の橋を見ると、ちょっと緊張感がある。物資の輸送は入国審査を伴うから列ができている。
なぜ、国境があって人の自由な移動ができないのか、改めて考えさせられた。エストニア側にもたくさんのロシア人がいて、違う言葉を話しているが、私にはまだどの人がエストニアの人で、どの人がロシアの人なのかは区別がつかないのである。同じ人間にしか見えない。
もちろん、感染症予防とか、犯罪者のリスクとかはあるのは間違いないが、ITが発展した今であれば、もう国家という枠組みとは異なる仕組みでも安全性を確保できるのではないかと思う。