新型コロナ(CoV-2スパイク)抗体検査をやってみた

2021年8月23日と9月13日にファイザーのワクチン接種を行った。

11月末からの国際会議への参加を検討中なので、CoV-2スパイク抗体検査(参考記事:新型コロナウイルス中和抗体検査(S抗体) による
中和抗体価の解釈について
)を行った。

一回目の検査は9月9日(17日後)で結果は4.16U/ML、二回目は9月30日(17日後)で結果は544U/ML。基準値は0.8U/MLなので、いずれも基準値を超えているので抗体は生成されていると考えてよいだろう。ただ、参考記事によれば2回目接種後は1,974 U/MLが中央値なので、私の値は低い。ただ、まだ17日しか経過していない時点での検査なので、主治医によれば28日後だと恐らくもっと増えているだろうとのことだった。過去感染した人のワクチン接種前の値は100U/ML程度。544U/MLはそれより大きい値なので、私の場合は、ワクチンは効いたと考えてよいだろうとのこと(責任の伴わないその方個人の意見)。感染対策をやれば渡航リスクを取りに行く余地はあると判断してる。渡航するならインフルエンザのワクチンは受けていけという助言は印象に残った。

医療従事者の方々の多くは、専門に関わらず新型コロナの状況に関してはそれぞれで論文等を読み漁り、意見交換をしている。気になった論文のタイトルを共有するなどしているので、当然一人で調べている個人より遥かに知識量がある。最近の感染者急減については、正直な感想としては誰もが「感染者減の理由はわからない」という状況のようだ。もちろん、理由はあるに違いないのだが、これほど急減した「コンセンサスが得られるような原因」は見つかっていない。逆に言えば、減った理由がわからない以上、減らせる確かな施策は無いわけだから、また大きな波がくる前提でいないわけにはいかないというのが合理的な推論の帰結になる。テレビでは、執拗に追い詰められることもあってかワクチン接種の効果だと推定する医療関係者がいるが、コンセンサスが得られているとは言えない。なぜ減少したかは正直に言ってわからないと正直に言う方が良いだろう。

一方、診療現場での経験は蓄積されている。マスクが効くのは間違いないし、目からの感染があるのは間違いないのだそうで、感染者に直に接する医療従事者はゴーグルは必須と考えられている。そうでなくても、診察を行う人はフェースシールドは必要と考えられているのだそうだ。くしゃみや咳は突発的なもので、直撃を受ければ曝露量は多い。マスクをしていても、医療従事者がフェースシールドを使うのは診察中の突発的な事故を防ぐ効果がある。

バーでも立食でも話をしている人がマスクをしていて換気対策がなされていれば飛沫もエアロゾルも量は減る。ある程度の免疫ができていれば、感染リスクは抑えられるだろう。しかし無防備な黙食中に突然くしゃみや咳の直撃を受ける可能性がある。そう考えると、立食の黙食中はフェースシールドの着用が望ましいということになる。最近は、飲食用の口周りのスペースが広いシールドが売られ始めている。マスクの代替はあきらめた商品だが、直撃防止には効果的で飲み食いの自由度が上がる。

会議やバーではフェースシールド+顎マスクがニューノーマルになるのではないかと予想する。一応抗体も確認できたので、そろそろ、ニューノーマルスタイルで再デビューを模索してみようと思っている。フィルター性能が高くて、顎マスクからの装着が容易でつけ外し耐性の強いマスクに人気が出るかも知れない。行きつけの店でマイシールドキープサービスがあったら手ぶらで行けてうれしいなあ。

一方、渡航の方は、調べ始めると面倒はいろいろあるものの、商用であればほぼ間違いなく欧州各国は入国できる。自己隔離が必要となりそうなのは恐らく帰国時の日本だけだ(ガードが固いのは悪いとは思わないが合理的かは疑問)。でもかなり面倒なので、現時点ではGoの判断はしていない。