私は、DrupalはDX推進のキーコンポーネントだと考えている。一方、Drupalをプラットホームとしたサイトのロケットスタートを実現可能な技術者やプロフェッショナルサービスプロバイダーは極めて稀だ。日本で中堅企業5,000社程度がDrupalでサイトを立ち上げているような未来が来るためにどんな研修プログラムがあればよいか考えてみた。
目標:顧客やプロスペクトが解決したい問題、手に入れたい商品・サービスを入れたくなるようなWebサイトを構築できる能力を獲得する
サイト完成時のイメージ:
- 100社程度の企業(顧客)の500名程度の従業員(顧客社員)が週に1日は来訪してもらえるWebサイトになっている
- 顧客社員は容易に当社の商品やサービスに関する情報がセルフサービスで入手できるようになっていて見積り依頼が可能となっている
- 顧客社員がサイトを訪問した時に、興味を惹くような新商品やキャンペーンが目に入るようになっている
- 顧客社員は利用中の商品・サービスに対して評価・リクエストを出すことができるようになっている
実現するための技術・スキルのイメージ:(ほぼ自前でプロジェクトを進められる社内技術者・技術管理者の育成を想定)
- 専門家のZoom等による助けを借りれば、さくらのクラウド等のサービスを用いてサイトの立ち上げができるようになっている
- 専門家の助けを借りれば、サイトの見栄えを整えることができるようになっている(テーマ設定とブロックレイアウトシステムを理解している)
- 静的コンテンツの作成、コンテンツタイプの追加・変更が利用できるようになっている
- 自分で構成したコンテンツタイプ、コンテンツ群の表示設定ができる(Viewsの基本的な知識を有している)
- ユーザー権限設定をSocialログイン機能設定を含めてできるようになっている
- Groupモジュールの設定をGroup Typeの設計を含めてできるようになっている
- Content Moderation機能を設定できるようになっている
- Webformを設定できるようになっている
- その他のモジュールを導入できるようになっている
- 必要なモジュール開発をプロフェッショナルサービスプロバイダーに発注できるスキルを獲得している
- Acquiaの認定資格に挑戦できる段階に達している
- Google Analytics、Tag Managerの基本機能を使いこなせるようになっている
コースウェアのイメージ:
- 会員制のサイトで学習コンテンツが入手できるようになっている
- 有料会員は一定の範囲で質問ができるようになっている
- 初心者を想定したMeetupが立ち上がっていてディスカッションが可能になっている
- 初心者を想定したSlackチャネルが立ち上がっていて問い合わせや議論に参加できるようになっている
- セルフサービスで500時間程度で挑戦者の2割が完遂できる(40時間程度ごとにクリアできる中間目標がある)
私一人では立ち上げることは難しいが、コミュニティで育てていくような方法は取れないものだろうか?
今後Meetup等で討議してもらえないかと考えている。クラファンもありかも知れない。