TransferWiseとみずほビジネスデビットの組み合わせ

私が経営しているユビキタスライフスタイル研究所は、コワーキングシーンを2013年の創業以来追い続けている。欧州のCoworking EuropeコミュニティとアメリカのGCUCは重要な情報源で、関係を強化するためにスポンサリングを行っている。当然、EUROやUSDでの支払が発生する。

みずほ銀行を利用しているが、送金手数料はけっして安くない。貿易ではないので、まずは4,000円はかかると考えるのが適当である。個人だともっとかかる。

もったいないので、アメリカ赴任時に開設して維持しているCitiの個人口座を利用して、立て替え払いして経費精算で処理することで、手数料を節約してきた。CitiはUSD以外の為替レートも悪くはなく、手数料も25ドル程度でまず確実に日本の銀行より安い。とはいえ、立て替え払いしていれば、当然口座残高は減るのでどこかで穴埋めをしないといけない。手数料からは逃げられないのである。外貨の扱いはなかなか難しい。

そこで気がついたのは、エストニア起源のTransferWiseであった。

エストニアで法人を建てた時に資本金を振り込むために使ってみた。2019年のことである。3,000ユーロを振り込むための手数料は、2,998円で、その他に国内送金手数料がかかったので、大した節約になったわけではないが、Webだけで高速で済むので満足度は高かった。

2020年には、法人としてCoworking EuropeとGCUCへの支払にCitiを介さずに企業の銀行口座からTransferWise経由で支払った。どちらも20万円程度の支払で、国内送金は別にして、手数料は1,500円弱(国内送金手数料含まず)。合計手数料でも十分安いし、UXを含めれば、満足度は大きい。初回に必要な法人住所確認手続きもスムーズだった。

スマホバンキングを利用すれば、国内送金手数料はそれほど大きくないのだが、マニュアル送金は面倒である。TransferWiseはデビットカードでも支払えるので、便利さに期待して、みずほのビジネスデビットカードを申し込み、今日手元とに届いたので、早速3,000円のTransferWiseの手数料を支払ってUSDとEURの口座番号を獲得した。

早速、試しに経費精算をCitiで受けとったらどうなるだろうと考えて、300ドル送金してみようと思ったら、TransferWiseの手数料は1,225円、国内口座振込の場合は追加331円(+国内送金手数料440円?)。デビットカードで送金すると何と1,363円である。592円も高い。うーん。デビットカードの手数料が高いのだろうか?

いろいろ不思議に感じるので、急ぐわけではない送金は見送ったが、もし元口座がみずほでなくてTransferWiseと親しい三菱UFJだったら違うのかなどを調べてみたいと思っている。

※画像は、TransferWiseの2021年2月4日時点の法人向けページから引用したもの