家庭内感染防御を考えなければいけない時期となった

先週定期通院でいつものお医者さんと会話した時に、医療現場の深刻さを垣間見る思いがした。「とにかく罹らないことです」と言われたのが強く印象に残った。既に、病床は空いていないと考えるべきなので、相当深刻にならないと入院できない。つまり、もし罹れば自宅療養となるということだ。自宅療養になれば、家族を感染させない、家族から感染しないようにしないといけない。

新型コロナ 自宅療養中の過ごし方、注意したい異変、問い合わせした方が良い症状の目安』という忽那賢志氏の記事がわかりやすい。この記事を読む限り、昨年4月2日の時点で国立感染症研究所が発表した『新型コロナウイルス感染症、自宅療養時の健康・感染管理(2020年4月2日)本文PDF)』内容からの改定は不要らしい。書いてあるのは、既に多くの人にとっては常識となっているものだが、時折読み直すと良いだろう。

忽那氏の記事で引用されていた『Virology, transmission, and pathogenesis of SARS-CoV-2』の以下の図がちょっと気になった。私の記憶では、発症直前が感染力のピークだったような気がしていたのだが、発症前にも感染させるものの、発症2日後あたりがピークらしい。

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文頭のイメージは、Web上でも多く引用された『Contact Tracing Assessment of COVID-19 Transmission Dynamics in Taiwan and Risk at Different Exposure Periods Before and After Symptom Onset』の図2で、これを改めて読むと、こちらの論文でも全体では発症後3日がピークとなっている。右図の家庭内感染では発症前感染がピークとなっているので、このイメージが私の頭に定着してしまったのだろう。

発症前の家庭内は無防備になるのは自然。というか、家庭内で無防備になれないとかなりつらい。自分が拾ってきたとしても家族が拾ってきたとしても無防備な状態なら、発症前に感染してしまう可能性が高いため、防ぎようがない。どうしたものか。