日赤に父の見舞いに行くのに自転車で行くつもりだったのだが生憎の雨で歩いていった。
自宅から飯田橋あたりまでは最近は普通に日常の徒歩圏内。そこを過ぎると少し遠征感がある。飯田橋についた時に多少時間に余裕がある感じがしたので堀脇ではなく、サクラテラスまで登って上の道を歩いた。緑が美しい。市ヶ谷までの間の橋で堀脇に戻って歩く。しばらくすると迎賓館前に着く。人影は少なく警備の警官あるいは宮内庁職員かは分からないが、そういう人を除くと30分間で数人としかすれ違わない。迎賓館の英文表記はAkasaka Palaceだった。暫く歩くと絵画館の近くに来る。Googleは手前で左に折れろと言うが、そのまま進んで銀杏並木に向かう。緑が美しい。
青山二丁目の交差点を渡ると、私がかつて住んでいたことのある場所とニアミス。その逆方向、少し右に行って左に曲がると青山霊園の中央通りにつながる。ほとんど人は歩いていない。桜が少し黄色く色づいていて美しい。下りきるとかおたんの角。右折して左折して右折して日赤到着。2時間弱。
見舞い後は、別の道を通ろうと思い、六本木に下る。裏道を下るとギリシャ大使館の前を通る。2年前のテサロニッキとアテネを思い出す。今、あの親父はどうしているのだろうか、あのコワーキングスペースの創業女性はどうしているのだろうかと思いを馳せた。迎賓館あたりと六本木は明らかに別世界である。コロナ下でも車はバブリーだし昼なのに何だか卑猥な香りがする。欲望の街だ。前日に調べていたパン屋ははずれだったので飯倉に向かう。クロワッサンを求めて、Googleの指示に従って帰途につくと、ロシア大使館の前を通る。ああ、今日のベラルーシはどうなっているのだろうと考えた。
飯倉からは、かなりというかずっと真っ直ぐである。霞が関、日比谷公園脇、皇居・二重橋、気象庁前を通って、御茶ノ水、順天堂から本郷三丁目に向かう。霞が関のあたりはやはり空気が違う。誰もがスーツを着て、男性はほぼ100%ネクタイ。途中で、スペイン酒場Pで、無理やりパエッジャをテイクアウトした。往復で約5時間半。中々楽しい小旅行となった。