今年オリンピックが開催されていれば、その期間は日本を脱出して7月20日から1ヶ月エストニアのタリンに滞在する予定だった。7月上旬から国は開いていたので、行くことができなかったわけではないが、欧州の域内移動が解禁されたばかりの時期で、リスクを考えてあきらめた。ずっと前に予約していたアパートメントは払い戻し不可の条件だったので無駄になった。
今年もCoworking Europe(CWE)が11月下旬にスケジュールされているので、その前に1ヶ月滞在することを検討している。携帯を購入したりとか現地でないとできないビジネス上の用事があるからだ。通常の日本の仕事は多少の時差があるが、なるべくうまく日本の午後にスケジュールできれば何とかなる。ただ、実際に検討し始めてみると、決して簡単ではない。
現地人の知り合いとも連絡を取って、雰囲気を聞き、駐日エストニア共和国大使館にも連絡をして、事前準備が不要なこととチェック事項、現地で万が一感染した場合の対応と費用について確認した。先方外務省のInformation on countries and restriction on freedom of movement requirements for passengersのページに自由に入れる国のリストがあるが、経由地が赤色なら2週間の自己隔離が必要になる。日本から行く場合は、現実的な選択肢はフィンランド・ヘルシンキ経由以外はない。万が一の場合は、自己負担で払って保険で払い戻しを受ける形になるそうなので、保険会社に確認することになる。加えて、CWEが開催されるオーストリアは日次感染者判明数約60人/10万人、第二会場のスロバキアは26。日本の約5人と比較するととても高い。エストニアは約12(東京のピーク時と大きく違わない)。
航空券は10月下旬発のヘルシンキ経由タリン往復は15万円弱。一ヶ月の家賃は17万円弱なので、滞在費を除けば30万円強。費用は想定内だ。一人で行動している限りにおいて、リスクは許容範囲と考えるけれど、現在の感染状況を見る限り、ある程度の確率でCWEはオンラインに変更になるからCWE関係者と(SDを保ちながら)対面で会うという目論見は空振りになる。ただ、この時期の欧州をこの目で見るのは貴重な体験になると思う。ウイーンやブラチスラヴァがその時期にエストニア基準の16を切れなければやはりあきらめるべきだろう。本音では3年前に一泊だけしたブラチスラヴァにもう一度行きたいと思っている。
写真は、2017年のウイーン国際空港からブラチスラヴァに向かうバス停。翌日には、すぐブダペストに飛んだ。