欧州の人達(技術者たち)にとっての英語

hagi に投稿

例年のCoworking Europeへの参加のため今回は10日間欧州に滞在した。会議のあったワルシャワに11日の月曜日に入って、DrupalCamp参加のため15日の金曜日にラトビアのリガに入って一泊、土曜日の晩に休日モードでベラルーシのミンスク、日曜日の晩にリトアニアのヴィリニュスに入って現地のコワーキングスペースを体験し、19日に火曜日にストックホルムに一泊、水曜日の朝にストックホルムを発って日本に帰ってきた。

今年印象に残ったのは、DrupalCamp Balticsに出席して懇親会で会話したことだ。バルト三国のエストニア、ラトビア、リトアニアはそれぞれ言葉が違う。そしてそれぞれの国に大勢(3割以上)のロシア語を話す人(ロシア語しか話さない人)がいる。実際に街を歩くと英語が通じないことが多い。彼の国の若い人にとって、英語を話し、ITの実力をつけることは生活向上に直結するように考えているように感じた。自国の言葉で自国の仕事しかできなければ生活向上の可能性が低いと思っているようなのだ。そして恐らくその思いは正しい。

ミンスクで偶然のように話したサンクトペテルブルクの若者からも同じような感じがした。3人の女性とつきあって、2番目の人と子どもがいるらしい。ソフトウェアテストの仕事に従事しているとのこと。日本のIT技術者の給与水準を繰り返して聞かれて、その低さにがっかりしていた。

日本は製造業モデルからまだ脱せていないのだろう。ハードを扱わないIT技術者の社会的価値は極めて低い。数学的な基礎の無い文系の要件定義能力の方が高く評価されるのが現実で、無形資産の構造化力は認められていない。