5月29日〜31日にかけて青海で働き方改革Expoが開催されている。本日2日目に2時間かけて見学した。
今回一番ビックリしたのは、ITOKIがABWとWELL Building Standardを強力に打ち出していた点だ。OkamuraもABWがキーワードとして用いられていた。まだ、ユーザー側では認知度は低いが、プロバイダ側ではABWは確実に定着してきているのだと思う。
ITOKIは現在の世界的リーダーであるVELDHOEN+COMPANYと組んで、ABWを中核に行動デザイン、ITデザイン、ワークプレイスデザインをモデル化している。さらに、パンフレットに「10の活動」(Activityのこと)を明記している。Leesman Indexの21のActivityより少ない分わかりやすいし、取り組みやすい。WELLはLeesman Indexの2つのFeaturesに関わる空間品質標準なので、国際的なデファクト標準に基づく現時点で最もオーソドックスなアプローチを打ち出している。ああ、こういう時代がついに来たのかとちょっと感動した。
Okamuraは「働き方のじぶんデザイン」というコンパクトなパンフレットでABWというキーワードを右上に配置し、同時にBUSHITSUというキーワードでチーム力の強化(良質なコミュニティの形成)を打ち出している。コンサルティングアプローチがわかりやすく提案されていた。説明してくださった方が同社の「はたらくを科学する研究所」の方だったこともあって、強く印象に残った。
どちらもグローバルな動きを丁寧にフォローしていてアドホックな感じがしない。私の印象ではその分野ではKOKUYOが先頭ランナーだったと思うのだが、今回の出展の印象からは、向かう方向は収束してきていて、本当の意味での良質な競争が始まったように思う。米欧のような派手さは感じないが、うまく行けばものとサービスの両面での品質で世界をリードできる可能性があると感じた。感動した。
一方で、JLLが大きなブースを出しているのも印象に残った。こちらでは、やはりグローバルプレイヤーの強さを感じたが、同時に、自分たち(日本の働き手)が時代を変えるという迫力では、前出のプレーヤーには及ばないという印象をもった。
WeWorkも出していたし、従来その存在を十分に認識していなかったJFMA:日本ファシリティマネジメント協会の説明はかなり面白かった。