Schema.orgにはOrganizationのスキームが定義されていて、metatagでそのページが組織に関して記述している事をGoogle等のクローラーに伝えることができる。さらに詳細なLocalBusinessを指定すると緯度経度の要素や休業日、開店時間、閉店時間などを渡すこともできる。レストランをGoogleで検索した時に開店中とか状況表示が出る場合は、Google様がそういったメタ情報を知っているから出ている。オーナーが検索結果の画面から、修正の提案をすれば、メタ情報が渡っていなくても知らせることができるが、クローリングエンジンはGoogleだけではないので、自分のページにmetatagを埋め込んでおけばより良い。
例えばコワーキングスペースの雄WeWorkのページを見ると、spanタグでschma.orgのLocalBusinessの要素である事を示して、諸属性を書き込んだページになっている。このデータのお陰かは分からないが、以下のようにサーチ結果が出る。
スペースの名前、住所、電話番号、開店時間が入っている。
Googleの構造化データテストツールにWeWorkの43丁目のページをかけると、以下のような結果となる。
本来は画像へのリンクが入っているべきだと警告が出る。営業時間は入っていないが、サーチ結果の方では出てくるので恐らく別ルートでデータが与えられているのだろう。
Drupalでこのmetaタグを出す場合は、Schema.org Metatagモジュールを導入すれば良い。実験的に作ってみたボランタリーのコワーキングスペースのディレクトリのコンテンツで設定して見た結果は以下の通りである。
WeWorkの事例とはフォーマットが違うが、きちんとメタ情報を吐けている。実際の設定は、まずスペースを記述するためのコンテンツタイプでトークンを出す。
これで、メタタグの設定を行うための準備が整う。
Adds Schema.org/Organization to the JSON LD array.Machine name: schema_organization Version: 8.x-1.3 Requires:
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上記の機能をアクティブにした上で、メタタグの管理画面で、「デフォルトのメタタグを追加」でSpaceコンテンツタイプ用のメタタグを追加、トークンを適当に書いて保存すれば、メタタグを生成できる事が分かった。
このモジュールを使って、生成されるメタタグはGoogleが推奨しているJSON-LDになっているのもありがたいところである。
EventのSchemaもあるので、会場と日程、課題が入っていれば当然検索のヒット確率は向上するはずである。ちなみに、meetup.comのイベントページでは、メタタグが設定されている。connpass.comのイベントページでは、Eventメタタグは設定されているが、残念な事に会場データと開催日データが落ちている。
実際の調査と設定にかかった時間は約1時間。思ったより簡単だった。